こんにちは、junjunです。
前回の記事同様、教室移動の準備で荷物を片付けている時のことです。
junjun先生・・・この大量のホワイトボード って、何に使うんですか?
そんな質問をいただいたので、それにお答えします。
【あると便利】大量ホワイトボード の活用法【教室常備のすすめ】

もくじ
●大量ホワイトボード の活用法
①各教科で活用
②会社活動で活用
●ホワイトボード 活用のメリット&デメリット
大量ホワイトボード の活用法

①各教科で活用 ②会社活動で活用
【使用上の注意😁】
できれば児童数分のホワイトボード があるといいですね。
活用範囲が広がります。
そうはいっても学校によって、学級費等がそれに使えるところとそうでないところがあるのが実態です。
学級費が使える時は、それを使って1人1枚ホワイトボードを購入し、使えない時は、大きな声では言えませんが🤫、自腹で十数枚購入しました。(と言ってもトータル1000円ちょっとです)
導入をお考え方は、無理なくできる方をご検討くださいね。
①各教科で活用
(導入難易度:★1つ➡️速攻導入可、★3つ➡️慣れが必要)
国語(難易度 ★)
新出漢字を進めたり、ミニテスト勉強の時間の後、正確に覚えることができたかどうかを確かめる時にホワイトボード の登場です。
①教師が問題を出し、制限時間内にペンで答えの漢字を書く。
②わからなければ、「?」を書く。
③正解を黒板に書く。
算数(難易度 ★★)
練習、習熟問題を行う時に「学び合い」と称して、班の形になって取り組みました。
気軽に友だちに聞き合えるので、子どもたちには好評です。
わからない問題を相手に教える際、図や式を書いたりすることでわかりやすくなることがあります。
そんな時にホワイトボード の登場です。
クラスが馴染んできた頃に導入すると、活発に使うことができます。
体育(難易度 ★★)
チームの作戦や練習メニューを考えさせたい時にホワイトボード の登場です。
紙に書くと消したりするのが面倒ですが、ホワイトボードは指などでなぞればOK。
【使用上の注意】
風の強い日は要注意。ホワイトボード だけだと、どこかへ飛んでいってしまいます😅
道徳(難易度 ★)
1人1枚持っているという前提です。
子どもたちの考えをワークシートやノートに書いたりする場面で、サッと短時間で互いの意見を共有させたい場面があります。
そんな時にホワイトボード の登場です。
そして・・・子どもたちにとってホワイトボード は、「書く」行為のハードルを下げる魔法のアイテムです。
子どもたちの様子を見ていると、紙のワークシートに自分の意見を書く時より、ホワイトボードに書く時の方が、書けなくて固まってしまう子が圧倒的に減ります。
もしかすると、ホワイトボード の画面が大きいので、友だちの書いたモノが見えているのかもしれません。
それを見て写す子もいるかもしれませんが、それはそれで書けない子にとっては選択肢になっていいのではないかと私は考えます。
②会社活動で活用
以前の記事で【学級経営に生かす】会社活動のススメ【子どもが活躍】でも書きましたが、私は野中信行先生の著書を読んでから、会社活動を取り入れてきました。
詳細は上記の記事を読んでいただきたいのですが、ホワイトボードは会社活動に欠かせないアイテムです。
ああでもない、こうでもないという子どもたちの話し合いを、見える化することができます。
書くスキルはそれぞれですが、子どもたちの「ホワイトボードに書く」モチベーションが高いので、話し合いにも熱が入ります。
もちろん、最初は時間が予定以上にかかったりしますが、それもまた子どもたちにとっては必要な時間。
少しずつ話し合いの力、ホワイトボードに要点をまとめる力がついてきます。
また、途中で授業が終わっても、会社に1枚ホワイトボードがあれば、それを立てかけておけば、教師側も進捗状況を把握することができます。
ホワイトボード活用のメリット&デメリット

見える化しなきゃね!
メリット
上記の活用例でも触れていますが、私が感じているホワイトボードのメリットは次の3つ。
●子どもたち同士の関わりが増える
●書くハードルを下げて気楽に書ける
●遊びが生まれる
解説します。
●子どもたち同士の関わりが増える
ホワイトボードに書いた内容は、面積の大きさからも周囲から丸見えです。
そのことで自然に互いの書いたものが見えてしまうので、感じたことを伝えやすくなります。
結果、子どもたち同士の関わりが増えるという仕組みです。
●書くハードルを下げて気楽に書ける
●すぐに消せる ●上手に書かなくてもOK
というホワイトボード の特徴が、書くハードルをグンと下げてくれます。
書きすぎてペンのインクがあっという間になくなってしまうのが悩みになるくらいです。
●遊びが生まれる
今年度の当番の仕事に、ホワイトボード を使って行うものがありました。
翌日の朝の活動と、提出物を書く当番でした。
いつの間にかそこには、必要な内容に加えて、イラストやメッセージが載せられていました。
こんなささやかな子どもたちの工夫で、クラスの雰囲気は温かなものに変わっていきます。
クラス独自の文化に成長していきます。
ホワイトボードは、子どもたちの自由な発想を促し、受け止めてくれる最強のアイテムだと思います。

デメリット
メリットだらけのホワイトボード ですが、当然デメリットもあります。
以下、2つ。
●収納場所に困る ●劣化
●収納場所に困る
理想は、子どもたちの机から、使いたい時にサッと取り出して使いたいのです。
が・・・
●教科書、ノートでいっぱいになるお道具箱には収まらない。
●机横のフックにかけるが、掃除の時に落ちてしまい劣化が激しい。
結局、後ろのロッカーの上に、班ごとに重ねて置いておくことで、少しでもサッと使えるように工夫しました。
●劣化
所詮100均なのでいたしかたないのですが、ちょっとした弾みでホワイトボードを床に落としてしまうことがあります。
それを繰り返すと、ボードの周りの枠が外れてしまいます。
後ろ側についている磁石がある場合は、それも次第に取れてきてしまいます。
そのたびに布ガムテープで補修する必要がありますが、何とか1年間持ち堪えることができるので、コストパフォーマンスは抜群です😃

まとめ
初任者の時にお世話になった学年主任の先生が、いつもおっしゃっていた言葉があります。
「これからの授業は、いつまでも子どもたちを机に縛りつけたままじゃだめなんだ!」
この言葉は、私の胸の中にずうっとありました。
そのせいなのか、教科書とノートだけで45分間を過ごす授業は考えられませんでした。
そんな私がホワイトボード と出会ってから、さらに授業のバリエーションが増え、同時に子どもたちの笑顔も発言も増えていったように思います。
数年後、もっとタブレットの値段が格安になり、ちょっと落としたって大丈夫なくらいになったら、ホワイトボードはタブレットにとって替わられるのかもしれません。
でも、まだまだタブレットは高級品。
100均で手に入るホワイトボード とは手軽さが違います。
思考が変わるから、身の回りに置かれるモノが変わることもあります。
その反対もあります。
身の回りに置くモノが変わると、思考が変わることだってあるのです。
教師が変わらなくても、ホワイトボードを自由に使えるようにすることで、柔らかな思考をもった子どもたちが、アッと驚くような使い方をしてくれるかもしれません。
ぜひ、お試しを!
上手くいかない体験が、明日の教師のエネルギーです。
まずは6割目指して!
Let’s Have Fun!!