こんにちは、junjunです。
先日、次のツイートをしました。
#小学校 #算数 #子育て #数学的思考力 #三行教育技術
— junjun@過去の悩みをパワーに変えた (@10njunjun) March 20, 2020
算数の学力差云々ではなく、
算数苦手でも得意でも一緒に楽しみながら学べるグッズ。
●パターンブロック
●ビジュアル九九、文章題、分数カルタシリーズ
●ジャマイカ
全て筑波の田中博史先生から教えていただいたもの。
ブログで紹介
多くの小学校教師の悩みの一つに、「算数授業での学力差」があります。
積み重ねがモノを言う教科の代表算数ですが、努力でどうにかできる部分と、その子の発達段階によっては今は厳しいなあというものがあります。
そんな時、基本的なルールを子どもたちに紹介し、あとは自分たちで楽しみながら遊び、いつの間にか力がついているグッズがあれば、どんなに算数がキライな子たちでもその瞬間は楽しむことができるようになるのです。
すぐには100点はとれません。
算数大好きにもなれません。
でも、それで遊んでいる時の子どもたちは、間違いなく笑顔です。
今日はそんなグッズ3種類をご紹介します。
【即購入おすすめ】算数苦手?得意?関係なし!みんなが楽しみながら学べるグッズを紹介
もくじ
●算数苦手?得意?関係なし!みんなが楽しみながら学べる3つのグッズ
①パターンブロック
②ビジュアル九九、文章題、分数カルタシリーズ
③ジャマイカ
●購入方法
算数苦手?得意?関係なし!みんなが楽しみながら学べる3つのグッズ

①パターンブロック
②ビジュアル九九、文章題、分数カルタシリーズ
③ジャマイカ
以下、3つのグッズの「junjunの使い方」をご紹介します。
なお、基本的な使い方は、それぞれのHPのリンクを貼っておきますので、そちらをご覧ください。
①パターンブロック
✅junjunの使い方
✔︎授業編
下記の書籍(映像の書籍と旧版)を読んで、2年生のかけ算の導入で使ったことがありました。

①一人一人にゲームスタート時に持ち点(持ちブロック)を配ります。
②1つ1つのブロックには、1点、2点、3点、5点と点数を決めておきます。
③2人組を作ってジャンケンをし、グーで勝ったら1点、チョキで勝ったら3点、パーで勝ったら5点と決め、勝ったブロックを相手からもらいます。
④時間がきたら合計得点を計算で求めます。
この場面でかけ算が必要になり、遊びながら学べる仕組みになっています。
✔︎休み時間編
もともとパターンブロックは、図形の概念を育むための知育玩具です。
おもちゃなので、私は前任校ではこのブロックをカゴに入れ、教室内でいつでも自由に使って良いことにしていました。
一人でも黙々とブロックを積み重ねる子や模様作りを楽しむ子。
友だち同士で大きな模様作りに挑戦している子たちもいました。
私には思いつかないような模様や、遊びを考え出す子たちも出てきて、意外な一面を覗くことができました。
②ビジュアル九九、文章題カルタ、分数トランプシリーズ
✅junjunの使い方
✔︎授業編
●ビジュアル九九カルタ

ビジュアル九九カルタには、絵札と文章題九九カードが入っています。
①机の上に絵札を並べ、絵札をとるプレーヤーと文章題九九カードに書かれた文章を読み上げる読み手を決めます。
②読み手は、カードに書かれた文章題を読み上げ、そのお話に合う絵札をプレーヤーが取ります。
③あとは普通のカルタと同様に、取り札が多い人が勝ちとなります。
これらのゲームを楽しみながら行うことで、自然に文章とそれを表す場面に置き換える習慣が身につくようになります。
●ビジュアル文章題カルタ

ビジュアル文章題カルタには、文章題が書かれた読み札とその場面を表す取り札が入っています。
使い方はビジュアル九九カルタと同様で、カードに書かれた文章題に合った絵札を取り合います。
カルタ遊びを通して、文章、絵、式のそれぞれを置き換えることが習慣化することができます。
●ビジュアル分数トランプ

分数や小数、角度などの学習で使いました。
同じ大きさの分数、小数、角度でババ抜きや神経衰弱、大きさ比べなどで遊びながら、自然に数量感覚を身につけることができました。
✔︎休み時間編
ルールさえわかれば、子どもたちは勝手に遊び始めます。
自由に使っていいグッズと共に常備しておけば、カルタ遊びをしたり、ババ抜きのようにして遊ぶ子たちも現れはじめます。
しばらくすると、自分たちでオリジナルのルールを決めたりしながら工夫する姿も見られました。
③ジャマイカ

✅junjunの使い方
✔︎授業編
四則計算を全て学習し、ある程度の計算力が身についた状態であれば、オーソドックスなルールで遊ぶことができます。
ですが、低学年でも十分に楽しむことができます。
ジャマイカ本体は白と黒のコマがありますが、色は関係なく数だけに注目します。
周囲の6つのコマの数を全てたしたらいくつになるかを工夫して求めるのがねらいです。
工夫というのは、「10のまとまりを作る」ことです。
たとえば、まだ「10を作って計算した方がカンタン!」という意識が弱い子たちは、次のような数のコマが出ると、頭から順番に計算していきます。
「1」「3」「6」「3」「4」「5」
1+3+6+3+4+5
それよりも、「う~ん、10になる数はないかな・・・」とコマに書かれた数字を眺めるだけで、簡単に答えを求められることに気づきはじめます。
こういった数字の見方を一つ知るだけで、思考力を育てる一歩が踏み出せると私は考えています。
そしてそれが、遊びを通してできるというのが、このグッズの素晴らしいところだと思います。
購入方法
Amazonから購入
パターンブロックは、Amazonと東洋館出版社から購入することができます。
ジャマイカは、同じくAmazonとトモエそろばんオンラインショップから購入することができます。
出入りの業者さんor書店から購入
ビジュアル九九、文章題、分数カルタシリーズは、Amazonからは購入することできません。
私は筑波大学附属小学校の算数授業研究会に参加した時に、少しずつ購入してきました。
また、学校に出入りしている業者さんの中に、文溪堂の教材を扱っているところがあれば、そこから手に入れることができます。
一般の方であれば、書店で田中博史先生が執筆された『わくわく算数忍者』のシリーズを購入すると、その中にトランプやカルタがついています。
実際に大人たちがこれらのグッズで遊ぶことで、そのおもしろさや難しさに気づくことができるので、一度手に入れて遊んでみることをおすすめします。

まとめ
私は子どもの頃、算数がキライでした。
算数が数学になり、クイズのように問題を解くことの面白さや、証明問題のように論理的に説明していく過程がいつしか面白くなっていきました。
どちらかというと、全体的にお勉強がまあまあできる教師集団の中で私は、算数がキライな子どもたちの気持ちがわかる珍しい存在なのかもしれません。
わからない子たちの気持ちがわかるので、どうしたらわかるようになるか、どうしたら算数の面白さを味わってもらうことができるかを、算数専門でもないのに考え続けてきました。
その方法の一つが、今日ご紹介したグッズたちの導入です。
私の場合、まだまだグッズのよさを十分に生かし切っているとはいえません。
それでも効果は間違いなく実感しています。
子どもたちの、「先生!またやりたい!」の声を何度も複数の学年から聞いてきました。
あまり深く考えず、おもちゃの一つだと思って教室に置いてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
少しなれたところで、それぞれのグッズのさらなる活用方法がネット上にありますので、そちらを一つずつ試していけばいいのです。
私は自分で自由に使いたかったので個人購入しましたが、新年度、算数主任や事務の方にお願いして、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょう。
上手くいかない体験が、明日の教師のエネルギーです。
まずは6割目指して!
Let’s Have Fun!!