こんにちは、junjunです。
実は去年の4月、ある同僚のセンパイ先生に言われたことがあったんです。
「マナブ先生!先生が去年いた教室に今度入ったんだけど、教室のあちこちにホコリがたまってたわよ!ちゃんとそうじしてから次の人にあけ渡すものよ!」
って・・・😞
自分なりにやったつもりだったのですが・・・
いったいどこまでそうじしたら良かったんですか?!
こんな悩みにお答えします。
【学年末の仕事】教室をあけ渡すまでに、どこまでそうじをしたらいいの?【小学校教師の悩み】

もくじ
●教室をあけ渡す時の「そうじチェックリスト10×2」
①黒板
②教師用
③児童用
④窓
⑤ベランダ
⑥壁
⑦床
⑧そうじ用具入れ
⑨配膳台
⑩ゴミ箱
●そこまでやらなきゃダメですか?
●私が良いと思うことを、次の住人が良いと思うとはかぎらない
教室をあけ渡す時の「そうじチェックリスト20」

①黒板 ②教師用 ③児童用 ④窓 ⑤ベランダ
⑥壁 ⑦床 ⑧そうじ用具入れ ⑨配膳台 ⑩ゴミ箱
①ー❶黒板 ❷チョーク入れ
黒板は教室の顔といってもいいですね。
チェックポイントは、黒板全面と溝、そしてチョーク入れの中です。
粉を捨て、水洗いをし、乾燥させておきましょう。
ついでに、廊下にある黒板クリーナーも、中のスポンジを取り出して水洗いするとさらに吸引力が増します。
②ー❶教師用机 ❷引き出しの奥
教師用の机までは誰しも水拭きくらいはするはずですが、つい忘れがちなのは引き出しの奥、つまり向こう側です。
ここに気づかないうちに落ちてしまったアレコレが残っている場合があります。
ぜひ、教室を出る前にチェックしてみましょう。
③ー❶児童用机椅子 ❷脚の裏
児童用の机は、「ゲキ落ちくん」でふきましょう。
謎の色の液体が出てくるほど汚れています。
見違えるほどキレイになります。
脚の裏の綿ぼこりは、手で取れる範囲でも見栄えが違います。
見た目重視です😁
④ー❶窓 ❷テープ跡
窓、窓のサンは定番ですが、よく見るとテープの跡が残っていたりします。
「シールはがし」を吹きかけてしばらく置いておくととれます。
何年も放っておかれたものは、かなり手強いと思いますが、やってみる価値はあります。
⑤ー❶ベランダ ❷畑や植物
ベランダには、理科や生活科で使った道具が残っていることがあります。
同じように、畑や植物にも自分たちが使った残骸がないかチェックしましょう。
⑥ー❶壁のホコリ ❷壁の画鋲
壁のホコリは長い柄のホウキなどで、サッと払っておく程度でOK。
画鋲の方は、ちょっと危険なのですが、画鋲が老朽化してアタマだけ取れて、芯だけ残っている場合があります。
雑巾などの厚みのあるものを持って壁をサーッと滑らせると、もし芯だけ残っている場合、それに雑巾が引っかかってくれるのです。
あとはそれをペンチやハサミでつまんでポイ。
安全な壁を引き継ぎましょう。
⑦ー❶床ワックス ❷隅をチェック
床にワックスをかけるのは行事です。
もし可能なら、2度塗りをした方がツヤが出ます。
お金と相談です。
最後にホコリが残っていないか、隅をグルッとチェックです。
⑧ー❶そうじ用具入れの道具 ❷用具入れ下のトレー
学校によっても違うでしょうが、可能なら、古くて使いにくいそうじ用具は処分してから新しいモノに交換しましょう。
使用本数はそうじ場所ややり方によって変わります。
それは次の住人の仕事ですが、壊れたままの道具がそのままでは困ります。
そして、つい忘れがちなのが、用具入れの下のトレーです。
ここには結構ゴミがたまりがちです。
最後は水洗いをして引き継ぎましょう。
⑨ー❶配膳台 ❷カバー
これも学校によって既に完了しているところもあるでしょう。
ですが、再度チェックしてみましょう。
台はきれいでも、金属の部分に残菜がついていることもあります。
また、配膳台カバーは洗って干しておきましょう。
⑩ー❶ゴミ箱の水洗い ❷新しいビニールを数枚入れる
3年生以上のゴミ箱には、習字の墨がついてしまって汚れていることがあります。
ですがこれも水で洗えばあっという間にきれいになります。
また、外側だけではなく、内側も洗いましょう。
半日干しておけば乾きます。
最後は、そこに数枚新しいビニール袋を入れ、次の1枚をセットして終了です。
そこまでやらなきゃダメですか?

ダメですね。
そこまでやった方がいいです。
教室には、1年間そこにいた住人たちの「空気」があるからです。
その「空気」をふき落とすのは、そこにいた住人の仕事です。
✅神社仏閣の空気が違うワケ
神社やお寺って、鳥居や門をくぐった瞬間、何だか空気が変わった気がしませんか?
理由はわかりませんが、何だか背筋がスッと伸びる感じがします。
こういうと、何だか「junjunあやしい・・・」と言われそうですが、別に私は見えないものは見えませんし、未来を予想する力はコレっぽっちももっていません。残念ながら😁
つまり、神社やお寺がよく「神聖な雰囲気」と評される理由には、やはり「そうじが行き届いている」ということがあるのではないでしょうか。
別に教室を「神聖な雰囲気にしましょう!」と言っているのではありません。
次の方が教室に気持ちよく入っていただけるように、「過去の空気をふき落としましょう」という提案です。
私が良いと思うことを、次の住人が良いと思うとはかぎらない

✅私にはゴミだったもの
以前、「これ使ってくれる?」と退職される方が残していかれたものがありました。
何年にも渡って保存されていた「研究紀要」や「学習指導案冊子」でした。
段ボール5箱ほどありました。
私はそれを数年間一度もフタを開けることなく、近くのクリーンセンターへ持ち込み処分させてもらいました。
✅私には必要不可欠だったもの
こんなこともありました。
私は数年前まで、新年度に新しい教室に入ると、緑色の水性マジックを使って、黒板に罫線やマスを一面に書いていました。
目的は、文字を真っ直ぐ書くためと子どもたちのノートのマスに合わせて書くためです。
年度の途中でラインが薄れてしまったので、改めてなぞり直している時でした。
そこを通りかかった同学年の同僚が一言・・・
「え~私それいらない!」
と言ったのです。
正直ちょっとカチンときましたが、理由を尋ねると、「じゃまだから」の一言でした。
なるほど・・・私にとって便利なものが、人によってはじゃまなものにもなるんだな・・・
と改めて痛感したできことでした。
以上のできごとから学校の教室は、当然のことながら担任個人のものではなく、公共のモノなのです。
あくまでも借り物だったのですから、元通りの姿にして返すのがマナーですよね。

まとめ
「キレイ」な状態の捉え方は人それぞれです。
今回あげた20のチェックリストのうち、
「10くらいでいいんじゃない?」
という方もいれば、
「20じゃたりないよ!」
という方もいるでしょう。
ただ、これまでの4月当初の動きを思い出すと、年度の初めに「大掃除」からスタートさせることほど無駄な時間はないと思います。
それも、前の住人たちが残していったものを「大掃除」することほど、非生産的なことはありません。
新年度は、新しい気持ちで、新しくこれから出会う子どもたちのために100%力を注ぎたいものです。
ここ数年、「授業のスタンダード」が大流行ですが、私は「学年末の大そうじのスタンダード」を各校で作った方が、よほど生産性が上がると思います。
いかがでしょうか😁
上手くいかない体験が、明日の教師のエネルギーです。
まずは6割目指して!
Let’s Have Fun!!