【新出漢字指導法】新しい漢字って、どうやって授業をしたらいいの?

こんにちは。junjunです。

夏休みに入って1週間が経ちました。

出張、出勤の連続で、予定していた7、8割程度しか仕事が進んでいない私です😅

中には、新学期の疲れがどっと出て、体調を崩している方もいらっしゃるのでは

ないでしょうか。

そんな時は、体からのサインです。とにかく何もせず寝倒しましょう😙

 

さて、今日のテーマは「新しい漢字って、どうやって授業をしたらいいの?」です。

こんな悩みはありませんか?

・一つ一つの漢字を授業で扱ったら、全部教えるのに7月までかかってしまった😰

 

・時間をかけたのに、子どもたちは覚えていない・・・😢

 

・覚える時間は結局宿題で・・・それでいいの?🤔

そんなギモンを一緒に考えていきましょう。

結論:先生が教える漢字と自分で進める漢字の2つに分けて授業で進めるよ!(1年生以外)

理由

1年生は先生とみんなと一緒に学びます。

   だって、鉛筆の持ち方、学習の手順など「座って学習する」ことに慣れるまさに入門期だから。

              

2年生以上の漢字は、1年生で学んだ漢字を組み合わせたもの。

   あとは、どんなパーツでできているかを、漢字の意味と一緒に習得するだけだから。

              

③一つ一つの漢字を授業で扱うと、設定されている時間数内ではおさまらないから。

本記事の内容

・授業の進め方は?

 

・でもやっぱり、先生が教えた方がいいでしょ!?

 

・ミニテストのやり方は?

現在の自分

公立小学校の教師を28年間やってます。紆余曲折いろいろありました。

今は、新しい漢字を教えるのも、習った漢字を覚える時間も、テスト勉強するのも、

ほぼ授業時間内にやってます💦

過去の自分

私が子どもの頃、父と早起きをしてランニングをし、

その後、1文字1ページ漢字練習をする〜という、

昭和☺️な学習方法を行っていました。

宿題で出される漢字練習は、腕の筋トレ?を行っていました。

漢字を分解してただ書く(腕の筋トレ🤣)〜という愚行を

繰り返していました。

(例:「宿」という漢字だと、宀をひたすら書く

イをひたすら書く一をひたすら書く白をひたすら書く  てな具合です)

教師になってしばらくは、高学年を担任している時も、

全ての漢字を黒板で取り上げながら進めていました。

当然、練習する時間は授業内ではとれず、テスト結果もイマイチで、

子どもたちに漢字を身につけさせてあげることが課題でした。

本記事の内容

・授業の進め方は?

 

・でもやっぱり、先生が教えた方がいいでしょ!?

 

・ミニテストのやり方は?

では、具体的にご紹介しましょう。

授業の進め方は?・・・漢字を2種類に分けよう

 ① まず、漢字ドリルなどを使って、その学期に習う全ての漢字を子どもたちと一緒に眺めます。

「これは画数が多くて書き順がよくわからないから、みんなと一緒にやった方がいいなって思う漢字を教えて。」

と、子どもたちに投げかけます。

当然、扱って欲しいと感じる漢字と、一人で進められると感じる漢字は一人一人異なります。

目安はクラスの3分の1以上の子どもたちが、扱って欲しいと感じていれば取り上げることにします。

でも、それ以下であれば、

「もし、一人で進めていて書き順がわからなくなっちゃったら、その時はすぐに教えてね。」

と、声をかけます。

この段階で、  

・みんなと一緒に、読み方、書き順、画数を確認する漢字

 

・一人で進める漢字

に分けていきます。

② 次の授業から、導入15分間で「みんなと一緒に確認する漢字」を取り上げていきます。

みんなと一緒に、読み方、書き順、画数を確認する漢字」の進め方

 

音読み、訓読み、使い方を確かめる。

 

黒板に一辺60㎝くらいの正方形のマスを書き、中に2本の直線で4つの部屋に分ける。

 

一画一画のとめ、はね、はらいなどを確かめながら、書き順を見せる。

 

変身エンピツ書き(自分が鉛筆に変身し、全身を使って漢字を空書きする方法)、

    空書き、尻文字などの中から、漢字の難易度、子どもたちの様子によって方法を選び練習する。

 

全体で書き順を確かめたら、続きは個人でドリルドリルノートと進めていく。

③ ⑴から⑸の流れを繰り返します。

15分間で、最初は12個。慣れたら3個くらいを目安に進めましょう。

では、「一人で進める漢字」はいつ行うのでしょう。

それも授業中です。

1学期のはじめの頃は、学習の進め方に慣れる時間が必要です。

ここは、1年間を左右する大切な時期なので、時間を確保しながら丁寧に進めましょう。

ここを、「適当にやっていいんだ。」と勘違いさせてしまうと、この学習方法は裏目にでます。

「学び方を学ぶ」「自分の力で進められる」「こうやればいいんだ」

 とやり方を身につけながら自信をもたせてあげるのがねらいです。

 机間指導をしながら、

「一人でこのはねにも気づけたんだ!」「丁寧に書けているね」「書き順が正確だね!!」

 などのように声かけをしながら、教師の価値観をメッセージとして伝えていきます。

 学級の実態、一人一人の実態によって、時間内には終わらずに15分が終わってしまうこともあるでしょう。

 最初は45分間全てを使って進めたとしても、23週間もすれば少しずつできるようになります。

 焦ってはいけません。

とはいえ、どうしても終わらない子には、

「すきま時間にやっていいよ」「家でやってきていいよ」

と声をかけることは当然あります。

「絶対に授業中に漢字練習を終えなければならない」

という「ねばならない」思考に陥らないようにしたいものですね。

  

●でもやっぱり、先生が教えた方がいいでしょ!?

これはとても大切な問いですね。

自分のやり方を常に客観視することは、教師にとって大切な習慣です。

 

もしも・・・全ての漢字を一つ一つ扱う時間数が確保されていたら、

私は全ての漢字を取り上げて教えるでしょうか?答えは・・・

 

理由は2つあります。

子どもたちが飽きます。

 

②子どもたちには、一人で学ぶ練習が必要だからです。

説明しますね。

子どもたちが飽きます。

 2年生くらいになると、必ず誰かが気づき始めます。

「先生!この漢字、たし算できるよ」

つまり、1年生で習った漢字の組み合わせが、新しく習う漢字を作っていることに気づくのです。

この「自分で気づく」ことが子どもたち、いえ、私たち人間にとって学ぶ楽しさの一つなのではないでしょうか。

気づけない子は?

私がそうでした。

いいじゃないですか。友だちの気づきを共有しながら、

気づくポイントを学ぶことで、少しずつ自分で気づけるようになっていくのです。

にも関わらず、全てを教師が教えていたら、子どもたちから「気づく楽しさ」を奪ってしまいます。

最初はカオス状態😙になるかもしれません。

でも、回数を重ねればコツをつかみ、自分たちでできるようになります。

子どもたちは、任されたらちゃんと力を発揮するもんです😀

一人で学ぶ練習が必要だからです。

教師が出す、

「1つの漢字を10回練習しましょう」「1行練習しましょう」「1ページ練習しましょう」

この課題の意図は何でしょう?

そもそも漢字習得のゴールは何でしょう?

「◯回練習する」ことでも、「テストで100点をとる」ことでもありません。

私が考える「漢字習得のゴール」は、

・漢字を覚ること。

・日常で漢字を使いこなすこと。

・漢字のおもしろさに気づくこと。

そして、私は上の3つにもう一つ加えたいことがあります。

それは、「学び方を身につける」ということです。

「学び方」は人それぞれです。

大切なことは、自分に合った「学び方」を組み合わせ、

トライ&エラーを繰り返しながら、

自分に合った方法を獲得することです。

 

ミニテストのやり方は?・・・前もって、出る問題は知らせます。

私が今使っている漢字ドリルには、ミニテストが付いています。

ですから、ドリルの中に答えが書かれています。

つまり、どの漢字がテストに出るのかが予めわかっている状態でミニテストを行っています。

 

そもそもミニテストを行うねらいは何でしょう?

私が考えるねらいは3つ。

①漢字を覚えるきっかけ

 

②「やればできる」という自己肯定感を高めるきっかけ

 

③覚えていない漢字を見つけるきっかけ

説明しますね。

①漢字を覚えるきっかけ

これは当たり前ですね。

人間の脳は、自分にとって必要な情報を記憶します。

でも、必要と認識しないものは覚えません。

残念ながら脳は漢字のことを、よほど好きだと感じている人以外にとっては、

「速攻で必要」とは認識してくれません。

でも、テストというきっかけがあることで、

重たい腰も上がり、覚えようと練習もします。

テストを自分のために上手く利用することですね。

②「やればできる」という自己肯定感を高めるきっかけ

努力する良い結果ゲット!努力する良い結果ゲット!

このスパイラルに入り込めば、もう大丈夫👍

自然に、「自分は練習すればできるんだ」という自信につながっていきます。

つまり、ここでの教師の役割は、「良い結果をゲットさせる」ということです。

そのために私は、業者テストの裏側以外の漢字テストは、

予めテスト範囲と答えを知らせることにしています。

③覚えていない漢字を見つけるきっかけ

テスト範囲を予め教えたとしても、間違える漢字はあります。

でも、それはチャンスです。

チャンスと捉えましょう。

まず、その子が正しい漢字と、間違えてしまった漢字を比べた時、

その間違いに気付けるかどうかをよく観察しましょう。

気づけたら大丈夫😙

その子は、これを繰り返していけば、正確に漢字を書けるようになります。

 

でも、もし気づくことができなかったら・・・。

まずは、ゆっくり時間をかけて、気づくまで待ちましょう。

教えたり、指摘したりするのは簡単です。

つけてあげたい力は、「自分で気づく力」なのですから。

大人がそのチャンスを奪ってはいけません。

ただし・・・その子の実態をよく見極めましょう。

「この子にはまだ早いな・・・」

と感じたら、

「教えていい?」

と断ってOKが出たら、

「この辺りに注目してごらん」

と見る視点を絞ってあげます。するとこれで大体の子たちが、

「ああ!わかった!」

と嬉しそうに気づくことができます。

そうしたら必ず、

「よく気づけたね!」

と気づけたことを一緒に喜び合いましょう。

ここまで読んでくださった方の中には、

「まどろっこしい」「そんな時間はない」「さっさと教えちゃえばいい」

と思われる方もいらっしゃるでしょう。

そうですね。その通りです。まどろっこしいです。

でも私は、自分で気づくことができたその子の嬉しそうな顔を見ると、

待ってあげたくなってしまうんです。

ほら、クイズだって同じですよね。

最初はわからなくて、ウンウン唸っていても、

閃いた瞬間はめちゃくちゃ嬉しいじゃないですか。

AHA体験」ってヤツですよね。

これを一度でも感じたら、それを脳は「快」と感じ、またそれを得ようと、

粘り強く考え続ける生き物だと茂木健一郎さんの本で読んだことがあります。

まとめ

・授業中、一斉に全ての漢字を扱っていたら、他の国語の授業も終わらないし、

   子どもたちの「一人で学習を進める力」や「まちがいに気づく力」も育てることができない。

・漢字を習得する過程は、「学び方を学ぶ」ためのもっとも効果の出やすい学習対象である。

・ほぼ毎日行われる国語の授業。だからこそ、どんな力をつけるのかを絞りに絞って授業を行うのが大事。

長年私の頭を悩ませてきた「漢字の授業」でした。

この方法をやれば、絶対に100点!なんて胡散臭い方法はありませんよね。

それでも、子どもたちにつけたい力を、教師が明確にもって学習活動を設定して、

子どもたちと一緒に方法を作っていくことがおもしろいんじゃないでしょうか。

漢字の授業を「Have Fun!」しましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です