こんにちは、junjunです。
先日、今年度初めて学年主任を務めた30代後半の方から相談を受けました。
〜悩み〜
「メンバーの長所を生かせる学年経営をしたいと思って夢中でやってきたけれど、 上手くできたのか不安です。来年はもっとレベルアップしたいので、何かオススメの本はありますか?」
過去の自分を振り返ると、正直、クラス作り、授業作りに夢中で、学年メンバーのことなどあまり考えたことはありませんでした。
唯一、心がけていたのはクラス作りと同じで、
「その人の得意を生かす」
ことだけでした。
今日は、「悩み多き教員人生を送っている😅junjun」が読んできた、悩み別のオススメ本をご紹介します。
結論
一人で悩んでいてもラチがあかない。
先人の知恵がつまった「本」のパワーを生かさない手はありません。
「本」を読み、徹底的にパクりましょう!
悩み続ける29年間の教師生活。
それを支えたのは、次の流れを作ったからです。
①悩む
②→本を読む
③→パクる
④→著者に会う
お陰で、「ドジでノロマなカメ」のような遅々とした成長の私が、
今は子どもたちと毎日を「Have Fun!」できるようになりました。
目次
●学年経営に悩んだ時
●学級経営に悩んだ時
●自分の実践に「これでいいのか?」と悩んだ時

学年経営に悩んだ時
✅自分がされたいことをしただけ
ぶっちゃけ「学年経営」に関しては、それほど悩んだことはありませんでしたが、
しいて心がけていたのは次の2点のみ。
●年間、学期、月の見通しをもち、先手先手で提案をする。
●時間意識
ごくごく当たり前のことです。
私は性格上、後手後手に仕事をしたくないので、先を見通して分担を決めていきます。
そして、ダラダラ昔話に話が脱線するのもイヤなので、終了時刻を決めて学年会をしていました。
✅大切なことは同じ
結局、大人相手であろうが、子ども相手であろうが、複数の人間が集まって、同じ目的意識をもって何かを成し遂げようとする時に大切なことは同じです。
「その場を楽しむ」
「自分の得意を生かす」
これに尽きます。
そのためにやることは、
①メンバーが、何がやりたいのかをリサーチ。
②適材適所、活躍・成長できる場を用意する。
③子どもたちの行動を軸に振り返り、その成長を生み出したのは何が元になっているのかを丁寧に振り返る。
これらのサイクルを回すことが、成長する組織となっていくのではと私は考えます。
✅裏付けは「プロジェクトアドベンチャー」での体験
その考えを裏付ける私の体験は、「プロジェクトアドベンチャー」です。
「プロジェクトアドベンチャー(PA)」は、アメリカで開発された体験学習法をベースにした教育プログラムのことです。
PAは、数多くのアクティビティがあります。それらのプログラムを体験することを通して、自分や仲間を見つめ直し、課題への挑戦や達成感を味わうことができます。
つまり、4月、初めて同じ学年を担任することになったメンバーと、最初の教材選び、荷物運び、学年経営方針を話し合う、行事などを共に体験することを通して、組織が目指す目標達成と、個人の成長を促すという点で、PAがねらうものと同じだと捉えています。
このあたりに悩みを感じているのであれば、「プロジェクトアドベンチャー」のサイトや、下記の書籍にあたってみることをオススメします。

学級経営に悩んだ時
✅基本を学ぶ
悩み多き私の教師生活です。
「学級」という自分のイメージは、子ども時代の自分のクラスと、テレビドラマ、教育実習のクラスくらいしかありませんでした。
現場に出てからは、各クラスの教室を覗かせていただきながら、イメージを膨らませてきました。
私が本格的に「学級経営」の基本を学んだのは、野中信行先生の著書や勉強会の講座でした。自分の体験と照らし合わせながら、グイグイ吸収していきました。
特に、次の2点について大きな学びを得ました。
●何をした時にどのように叱るのか?
●子ども一人一人が活躍するためには?
野中先生の著書は、とても実践的な内容ばかりなので、どれか気になるものがあればぜひ手にとってみてください。

自分の実践に「これでいいのか?」と悩んだ時
プロフィールにも書いていますが、私は37歳の時に「バーンアウト(燃え尽き症候群)」と診断され、病休、休職をしています。
その間、自分自身や教師としてのあり方に向き合う過程で、数多くの気づきを得ました。
中でも、次のことが「最もイヤなこと」だと気づきました。
●頭ごなしに押し付けられること
これでした。
にもかかわらず、私は「自分」にも、「子どもたち」にも、「こうあらねばならない」と価値観を押し付けていました。
自分が嫌なのに。
その頃出会った本が、岩瀬直樹先生の著書でした。
下記の本は、岩瀬先生の著書を数冊読んだ後、手にとったのですが、
やわらかいタッチのイラストを眺めながら、
「ああ、もっと子どもたちに伸び伸びと教室にいて欲しいな」
「別に、そんなに成長しなくても、今のままでいいじゃん」
と、肩の力が抜けていくのがわかったのでした。
あれから数年経った今、私は子どもたちに
「私だって月曜日学校来るのがイヤだなって思うんだよ。でも、まあ、学校来ちゃえば、みんなと一緒にいると楽しいし、ワクワクするんだよね~」
と、ウソ偽りない気持ちを伝えられています。
このやり方が正解かどうかなんてわかりません。
別にそんなのどうだっていいのです。
私は自分の心地よい方を選ぶことにしたのです。
だって、子どもにもそうあって欲しいから。
もし、過去の私のように、本当の気持ちを押し殺して、何が本音かわからなくなっている方がいたら、ぜひ、こちらの本を手にとってみてください。
まとめ
今日は、過去の私の悩みを取り上げながら、それを解決したり、視野を広げてくれたりした本をご紹介しました。
最後に、1点だけつけたしです。
それは、結局は「自分で考えて行動するしかない」ということです。
上記のスーパーティーチャーたちが綴った実践も、
私というフィルターを通すことで、オリジナルとは違ってきます。
「子どもの実態」という言葉がありますが、「教師の実態」だってあるのです。
以前、ある方とお話しさせていただいて以来、ずっと手帳に書き留めている言葉があります。それは、
「子どもをよく見ることです」
という、サラリと読めてしまう奥深い言葉です。
「子どもをよく見る」ことを継続して行いながら、
本を読む→武器を増やす→行動する→振り返る→自分の武器に作り替える
このサイクルを回す源を作るのが、読書なのだと思います。
上手くいかない体験が、明日の教師のエネルギーです。
まずは6割目指して!
Let’s Have Fun!!