こんにちは、junjunです。
先日、4月から現場に立つ大学4年生の方とお話をする機会がありました。
いよいよですね!どこか卒業旅行とかに行くんですか?
いえ!行きたい気持ちもあるんですけど、もう不安で不安で・・・。先生、あと3ヶ月で「これだけはやっておくといいよ」ってことはありますか?
という質問を受けました。
今日は、その時にお答えした内容をシェアしたいと思います。
〜悩み〜
念願かなって現場に立てるのは嬉しいけれど、自分にできるのかとっても不安。
残りわずかな大学生活だけど、今のうちにやっておくことって何だろう?
結論
【自分と向き合う】
これをやりながら、夢中になってできる好きなことをやろう!
海外、国内放浪旅、読書、ゲーム、人と会う・・・なんでもいいからトコトンやろう!
別にリア充じゃなくたって大丈夫。淡々と過ごしたってOK!
どちらにしても、4月1日はやってくる😁
結論の根拠
29年間の教師生活。山あり谷ありいろんなことがありました。
いいことばかりじゃありません。病休、休職、嬉しいこと、つらいこと、悔しいこと・・・
とにかくいっぱいありました。
たくさんの方々に迷惑をかけてきました。
「自分は教師という仕事が適してないのでは?」と考えたこともあります。
でも今は、毎日子どもたちと笑って過ごしています。
何より子どもたちと、新しい体験をすることが楽しみでなりません。
こうして自分が変われたのは、日々真剣に悩み、「コンチクショー!明日こそは!」と改善を繰り返してきたからだと自負しています。それは今も変わりません。
「人は変われる」
「人は成長できる」
と子どもたちと共に、身をもって体験してきた私だから言えます。
教師という職業は、常に【自分と向き合うこと】を余儀なくされます。
子どもという鏡を通して、自分を見つめざるを得ません。
まずは残りの3ヶ月で、その体験をしてみてはいかがでしょうか。
目次
●自分と向き合うために
●私が初任者時代に読みたかった本

自分と向き合うために
✅教育実習生に必ず聞いていること
これまで5人の実習生を担当させていただきました。その初日に、必ず聞いていることがあります。
「どうして教師になりたいんですか?」
「なりたいと思ったきっかけは?」
なんだか採用試験みたいでイヤな感じだったと思います。でもみなさん、誠実に答えてくださいました。
別に私の中で模範解答があるわけではありません。
ただ、この問いは、常に私につきまとっていたからです。
たとえば・・・
●算数でなかなか理解できない子がいたとき
→この子とどう向き合うのか?
●子ども同士がケンカをしたとき
→ケンカの仲裁をすることはできても、いったい何のために仲裁をするのか?
●お楽しみ会をするとき
→なんでわざわざ時間をとってやるのか?
こんな面倒なことを考えなくても、ただやるだけ、時間を過ごすことだってできます。
でも、子どもたちって敏感なんです。こちらの「熱量」を感じとるんです。
だから、実習生の方の「熱量」を予め知っておきたいんです。
✅私の志望動機
じゃあ、「junjunの志望動機はなんだったの?」と質問がきそうなのでお答えしますね。
●もともとは、水谷豊さん演じる「熱中時代 先生編」の北野広大先生に憧れたから。
●学生時代、スポーツをやっていたので、体を動かすことが生かせるから。
●勉強が大嫌いで、特に算数と図工が苦手だった。だから、それらの子たちの気持ちになって授業ができるから。
そんなところです。
ぶっちゃけ、採用試験向きには違うことを答えていましたが😅
この程度の残念な学生でした😢
でも一応、この程度の「熱量」はあったワケです。
✅結局は子どもたちに育ててもらってる
この程度の「熱量」でも、子どもたちが巻き起こす様々なできごとによって、
私たち教師は結果的に、
●思考を深め
●授業の腕を磨き
●人間として成長
させてもらっているのです。
だから、たかだか残りの数ヶ月の過ごし方を悩んだところで、これまで積み重ねてきた体験だけを武器に、4月1日に突入するしかないのです。
だったらせめて、残り3ヶ月で自分にできる可能な体験をしながら、その傍らで「自分を見つめる」「自分を深掘りする」練習でも・・・
というのが私からの提案です。
✅向き合うためのツールを紹介
では、具体的なツールを紹介しますね。
それは1冊の本です。
この本に出会ったのは、私が37歳の時に「バーンアウト」した時です。
「バーンアウト」してからしばらくして、本が読めるようになってからは、手当たり次第に本を読んでいました。
自分が「バーンアウト」した原因を探し当てるように、ビジネス書、自己啓発書、哲学書、小説、エッセイ、マンガ等、を読み漁っていました。
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」はその時に出会いました。
✅『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』は自分の強み発見ツール
では、どのように「自分の強み」を発見することができるのか、その手順をご紹介します。
①新品の本を購入。
②診断を受けるためのアクセスコードを取得。
③専用サイトにアクセスし上記のコードを入力し、177個の質問に答える。
④自分の才能(=強みの元)がわかる。
診断後、34の資質に分類された才能の中で、最も特徴的な5つを診断結果として提示されます。本には、その資質についての詳細な説明が書かれています。
私も過去に2回受けましたが、どちらとも最上位の資質は「最上思考」でした。
確かにその通りだと合点がいきましたが、資質はプラスに働く場合と反対の場合もあるということが本を読んでわかったので、この資質をポジティブな方向に生かせるように、
軌道修正したのを記憶しています。
現場に出る前に、客観的な自分の資質を知っておくことは、
自分の「思考のクセ」にも気づくことができます。
最近では、別料金を支払うことで、34資質の全ての順位を知ることができるそうです。
教師は、子どもの資質を見抜いたり、生かしたりする仕事です。そのためにも、まず自分の資質とそれに対する対応策を知ることで、必ずや子どもとの関わりで生かせる日がやってくると思っています。
オススメです。

私が初任者時代に読みたかった本
✅たしか何も読んでいなかった
大学で勧められた、教育書の古典「エミール」をなかなか読み進められませんでした。
なぜなら、通学の電車の中で本を開くと眠気が襲ってきたからです。
卒業間際に読んでいた本があったかどうかさえ、覚えていない有様です。
そもそも、今のように「ノウハウ本」はほとんどありませんでした。
✅この3冊をおさえよう!
今は、手にとって数十分も読めば、明日すぐに使えるネタが書かれた本が溢れかえっています。
それは本だけではありません。ネット上には玉石混交、様々な情報が溢れています。本当に便利な世の中になりました。
でも、いくら単発のネタを仕入れて上手くいったとしても、子どもたちに力がついていなければ本末転倒です。私はどんなことでも、おさえるべき「基礎」「型」は存在すると思っています。できるだけ経験が浅いうちにその「基礎」「型」に出会った方が、着実に力を積み上げることができます。
日本の従来の公立学校のシステム(一斉学習)の中では、教師に必要な条件があります。
それは、
①話を聞かせて理解させる。
②学級集団を動かす。
私はこれらのことを、この2冊で学びました。
岩下修先生は、私は「明日の教室」という勉強会で国語『ごんぎつね』の実践講座などで何度かお会いしたことがあります。
国語授業の名人です。
上記の本は、私がまだ経験の浅い頃からあったので、今の若い方から見ると「古典」になってしまうのかもしれません。
内容には、例えば子どもたちに話を聞かせたい時、「話を聞きましょう」というのは誰でも言うことができることです。実際に子どもたちの前に立てばわかりますが、そんなことを言うだけで話を聞くくらいなら苦労はないのです。
つまり「話を聞かせたいなら、他のBの手立てを伝える必要がある」というのが、私が読み取った主旨です。
もう一冊の著者、向山洋一さんは、現在は「TOSS」、以前は「法則化運動」の代表として、数多くの書籍を出版されてきた方です。
私個人としては、そこに席を置いたことは一度もなく、ただ、「使えるところは使わせていただく」というスタンスでした。
私がはじめに覚えたことは、「おへそをこちらに向けなさい」という指示でした。「こちらを向きましょう」という指示よりも、圧倒的な浸透率だったのを覚えています。
経験が浅い間は、とかく「集団を動かすこと」に振り回されます。その点で言えば、こちらの本も一度目を通すことをオススメします。
次にこちらの本です。
著者の野中信行先生の書籍は全て実践的です。特にこの「新卒教師時代シリーズ」は、初任者の方はもちろん、どの年代の方にとっても必ず学びが得られる内容になっています。
始業式の日の過ごし方や、その後の1週間に何を準備し、どんな内容に取り組んだらいいのかが書かれています。それこそ初任者の方であれば、最初はここに書かれている通りに行ってもいいのではと思います。(もちろん、学校や学年の意向があるでしょうから、一言相談されることをオススメしま~す)
まとめ
この仕事は、何年やっても不安が「0」になることはありません。
もしかすると、経験を積めばつむほど、自分のやり方に固執して思考が頑になりはしないかと、不安は増えるのかもしれません。
でも、毎日不安を感じながら過ごしていたら、子どもたちに見透かされてしまいます。
同じ過ごせる時間なら、「不安」を感じながら過ごすより、「Have Fun」しながら過ごした方が、断然体にもいいですし、子どもたちにも良い影響を与えることができます。
「不安」を消す唯一の方法は、「行動」することだと気づきました。
とにかく体を動かして、何らかの結果を出す。
結果といっても「成功」ばかりじゃありません。「失敗」も含めての結果です。
3ヶ月間、とにかく好きなことをやりまくりましょう。
人からの評価なんて気にしない。
あなたがやりたいこと。心地いいことを現場に出る前も、出た後もやりまくりましょう!
上手くいかない体験が、明日の教師のエネルギーです。
まずは6割目指して!
Let’s Have Fun!!