こんにちは、junjunです。
「なかなか授業が上手くならないなぁ・・・子どもたち、つまらなそう。本も読んで試しても上手くいかない・・・やっぱり自分は教師に向いてないのかな・・・どうしたらいいんだろう」
こういった悩みに答えます。
結論からいうと、上記のように「上手くいかないな」と自覚できていれば大丈夫。
問題は、以下のような問題点がある場合です。
チェックしてみましょう。
目次
●授業の腕が伸びない人の問題点とは【3つある】
●授業の腕が伸びないから先輩教師に質問する ← NGです
●授業の腕が伸びない原因は、センスじゃないです
この記事を書いている私は、29年目のフツーの教師です。
現在は「子どもたちと一緒に授業を創る」ことを楽しめるようになりましたが、初任者の頃は「先生の授業には笑いがない!」とクラスの男子に言われる始末でした。
教師の授業の腕が伸びるか否かは、経験年数の長短には関係ありません。
経験年数が短くても、伸びる人は伸びる。
経験年数が長くても、伸びない人は・・・です😅
「授業の腕が伸びない」という悩みには、「問題点と解決策」が必ず存在しますので、その点を記事で解説していきます。

授業の腕が伸びない人の問題点とは【3つある】
問題点① そもそも授業の腕を伸ばそうという意識がない
問題点② 周囲にモチベーション高く授業に取り組んでいる同僚がいない
問題点③ チャレンジしない。いつまでも日々を流すだけ
問題点① そもそも授業の腕を伸ばそうという意識がない
これは致命的です。
冒頭の「悩んでいる人」は、「自分が上手くいかないこと」に気づいてます。
だから解決策は必ずあるのです。
しかし、「そもそも伸ばそうとしない人」はどうしようもありません。
ただ、「なぜ伸ばそうとしないのか?」について目を向けていくと光が見えてくるかもしれません。
私にも覚えがありますが、自分のプライドやエゴのせいで必要以上に何かにこだわってしまったりすることがあります。
こだわれば必ず衝突が起きます。
「先生」と呼ばれた瞬間、大きな勘違いが生まれてしまうこの仕事。
最近気付いたのですが、いくら私が「先生」と言われても、私自身には価値はないのです。ちょっと言い過ぎかもしれませんが、昔、「先生の授業に笑いがない!」と言われていた頃の私には、せいぜい教室の子どもたちと「過ごす程度の価値」だったのです。
「価値を生み出す努力」をしなければ、相手に貢献することはできません。
少しずつ経験を積み上げる中で、ほんの少しの価値を提供できるようになる・・・。
だからこそ、日々自分を振り返り、子どもと向き合うことでしか、自分の価値を高めることはできないと私は思います。
問題点② 周囲にモチベーション高く授業に取り組んでいる同僚がいない
「身近にモチベーションの高い同僚がいるorいない」で次のような違いが生まれます。
●モチベーションの高い同僚がいる場合
→ 授業がうまくいかなくて挫折しそうだけど、やっぱりあの先生みたいな授業がしたいから、もう少しがんばろう。
●モチベーションの高い同僚がいない場合
→ 授業がうまくいかないから、挫折しそう・・・勉強会で知り合ったA先生は何だか尊敬できそうだ!そういえば、ウチの学校の先生たちって、A先生に比べてなんかレベル低いな。ボクはその部類に入りたくない!
上記のように、「目標とする人が近くにいた方が、努力は継続しやすい」といえます。
確かに、憧れる人が0よりはいた方がいいので、勉強会、SNSなどを利用して交流を広げることは素晴らしいことです。
ただ、絶対にNGなのは、そういったところで勤務校の悪口を撒き散らす行為です。
結局はその本人も、勤務校の一人なのです。
私の場合、私の踏ん張り場所は教室であり勤務校なのです。
繰り返しますが、
「校外に出て、勉強会に参加したり、校外の憧れの先生に会いに行く」
という行為は、とても大切なことです。
私はそのアクションを起こすことで、自分を変えられたと感じています。
オススメです。
問題点③ チャレンジしない。いつまでも日々を流すだけ
次のパターンは、ダメな人の例です。
●同じやり方で授業をする。
●振り返りをせずにやりっぱなし。
●授業の録音、録画を1回もしたことがない。
以上3つのうち、「1つでも当てはまるとダメ」ということではありませんが、ここからわかる不足していることは、やはり「子どもの反応を見る経験」です。
少し補足します。
●同じやり方で授業をする。
子どもの反応を見ていたら、同じようなやり方に子どもが飽きていることがわかるはずです。
それが見えていないから、平気で同じやり方を繰り返してしまうのです。
●振り返りをせずにやりっぱなし。
子どもの反応を見ていないから、振り返ることもできないのです。
振り返らなければ、改善することもできません。
●授業の録音、録画を1回もしたことがない。
授業の「録音、録画をしよう」と決意できた時点で、一歩を踏み出しています。
自分の声や姿を振り返る行為は、とてもシンドイです。
「なんじゃこりゃ!」と停止ボタンを押したくなります。
でも、そこはガマン。
それを聞いたり、見たりすれば、必ずフィードバックが返ってきます。
自分を客観的に見ることができると同時に、子どもの反応が客観的に見えてきます。
では、チャレンジのハードルをちょっとだけ下げる方法です。
一気にまるまる1時間を全てチャレンジ内容にするのが難しければ、45分間のうち、10分、15分だけをチャレンジタイムにしてハードルを下げればいいのです。
✅10分、15分のショートタイムで作る授業の例
●国語 → 音読練習(交換読み、タケノコ読みなど)漢字を使ったクイズなど
●算数 →虫食い算、ジャマイカを使って計算ゲームなど
上記の内容であれば、Googleの検索窓に【小学校 ◯年 音読 読み方】などのキーワードを入れて、検索するとネタがたくさん出てきます。
自分にもできそうなものを選んでネタを集め、実際に子どもたちに提示した時の表情をよく見てみてください。
きっと今までの表情とは明らかに違うはずです。
その表情を一度見たら、もう、以前のチャレンジしない日々には戻れないでしょう。
授業の腕が伸びないから先輩教師に質問する ← NGです
私にも覚えがあります。
PC作業でわからないことがあり、詳しい人に聞いてしまったことがあります。
快く教えていただけるのは、とてもありがたいのですが、反面心苦しい思いもします。
自分が相手に質問をすることで、相手の時間を奪っていることを知っているからです。
たとえ相手が「いつでも聞いてくださいね」と笑顔で言ってくれたとしても、まずは「時間を奪っている」ことを自覚しなければいけません。
✅まずはググろう!
自分で考え作業する→ググってググって→どうしても分からなかったら→極力時間を奪わないように考えてから質問すべきです。
人間なので、相手との信頼関係の有無によって変わってきますが、親しき中にも礼儀あり、やはり「礼は尽くしましょう」ですね。
授業の腕が伸びない原因は、センスじゃないです
私はセンスではないと思います。
圧倒的に努力の方向が違うか、努力量が少ないかのどちらかだと思います。
「伸びてない」と意識できている時点で、かなりのリードです。
だから安心して「伸びてない」現実を受け入れましょう。
大切なことなので繰り返しますが、プライドとエゴによるこだわりは衝突の元です。
子ども大人も成長には「素直さ」が必要です。
「素直さ」と「謙虚さ」をもって努力し始めれば、必ず結果が出てくるのが授業です。
子どもたちからポジティブな反応が得られるようになってきます。

まとめ
最初の頃は、いえいえ、ずいぶん長い間、本当に残念な教師でした。
私になかったのは笑いだけではありませんでした。
子ども同士をつなぐ力も、子どもたちが言いたくなるように仕向ける腕も、何もかもありませんでした。
でも、素敵な先輩方に囲まれて、憧れの先生を勉強会やSNSや本の中から見つけ出して行動して、少しずつできることを増やしてきました。
「授業が上手くなるコツ」は、自分の「上手くいってなさ」にまずは気づくことから始まります。
上手くいかない体験が、明日の教師のエネルギーです。
まずは6割目指して!
Let’s Have Fun!!